「本音と建前を使い分けた」娘婿に催涙スプレーを噴射して包丁で刺した70代男 | 高橋ユキの事件簿 #105
こんにちは〜
2月3月は裁判がむちゃくちゃ多いです。先月はコロナで傍聴活動をだいぶ断念しましたが、今月はほぼ毎日傍聴していて疲れ果てています。
落ち着いたら、このいくつかを記事にしたいと思っているのですが、バタバタしていてもう少し先になりそうなので、きょうのニュースレターではそのうちのひとつを、ゆるく振り返ってみます。
そして!お知らせです。有料読者さんにもう少し楽しんでいただけるように何かできないかと考えていて、その中身について、19日土曜にTwitterのスペース機能をつかってお話ししてみようと企んでいます。実はスペースをやってみるのが初めてなので、うまくいくのかは全くわかりませんが、お時間合いましたらぜひぜひ。
息抜きタイム

サムネイルはいずれ替えます〜
立川支部で偶然傍聴した「殺人未遂」
私はかねてより、東京地裁立川支部が裁判所の中でも一番好きだと公言していて、年老いたら立川近郊に引っ越して立川の傍聴マニアになりたいと夢見ています。
いまはそんなに頻繁にはいけないのですが、先日久しぶりに行ってまいりました。住居侵入、強制性交等致傷の裁判員裁判を傍聴するためです。この事件はなぜか報道がないのですが、かなり変わった事件で……高齢女性を狙った強制性交等の事件なんです。被告人は「合意があった」などと否認しています。何かどこかに書ければとは思っています。
その裁判員裁判の合間にですね……冒頭に書いたようにいまって裁判がむちゃくちゃ多いんですよ。立川支部は普段はそんなに裁判の数が多くはないのですが、この時期は別。ほかの法廷でやっている殺人未遂の裁判員裁判があったので、ちょっと覗いてみたのです。ちなみに裁判員裁判が始まってから殺人未遂という罪名の裁判は結構減りました。「殺人」がつく罪名は「殺意」を認定できなければ罪と認めてもらえません。最近は、やばそうだな、と検察が思えば、殺人未遂ではなく傷害罪にして起訴してしまいます。なので、確実に殺意を認定できると踏んだ殺人未遂事件、どういう内容だろうと興味を持ちました。
で、いちおう被告人名での逮捕報道はあるんですが、ニュースサイトには残ってなくて謎めいたブログとかにコピペされてる情報だけしか残っておらず……それによると逮捕は昨年8月。当時76歳の被告人は〈8月18日午後7時半ごろ、東京都国分寺市日吉町の住宅敷地内で、男性(41)に催涙スプレーを噴射した上、包丁で右腹部を刺して殺害しようとしたとしている。〉ということで、2人は親族です。