狛江強盗致死初公判03 再突撃を止めた中西の嘘 | 高橋ユキの事件簿 #352

唐突に始まった裁判報告
高橋ユキ 2024.09.08
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こんにちは〜

きょうもルフィ事件の裁判員裁判をお届けします。

***

8月21日から東京地裁立川支部で行われている裁判員裁判を傍聴しました。ルフィ絡みの強盗致死事件で初めての裁判員裁判です。事件の構図、各メンバーの役割などが少しわかりましたので、お伝えしたいと思います。

すでに判決が言い渡されております。求刑懲役25年、判決は懲役23年。けっこう重いです。

ルフィ事件 実行犯の裁判員裁判

 3日目は被告人質問。中西から見た事件が語られた。それは永田の証言とは異なる部分も複数あった。まず弁護側の質問に答えた中西の話を元に構成する。

 中西は石川県生まれ。「親の批判的、高圧的な態度」から逃れるため東京の大学に進学し、2022年4月から中野で一人暮らしを始めた。ところが実家にいた高校生の頃、ゲームを介して友人になっていた加藤から8月ごろ連絡をもらう。

「住む場所がなくなった。一緒に居させて欲しい」

 聞けば「住んでいた家が何者かに襲撃された」のだという。被告人は加藤の申し出を承諾し、同居を始めたが、加藤は家賃や光熱費を一度も払わない。払うように伝えるも「なんだかんだとはぐらかされた」といい、被告人のバイト代、実家からの仕送りでやりくりしていた。金銭的にギリギリの生活の中、加藤に貸していた銀行口座から、加藤が勝手に金を引き出したり、部屋に置いていた現金を度々盗まれた……と被告人はいう。

 こうして金銭に窮していたころ、加藤から「シュガー」を紹介された。2022年12月のことである。

「詐欺ババア成敗隊」

 シュガーとテレグラムで連絡を取り合うようになってまもなく「詐欺ババア成敗隊」なるグループをキムが立ち上げ、被告人も招待される。この案件はアサインしていた別メンバーの逮捕により一旦しきり治りになり、2023年1月16日、「水曜日ババア案件」なるグループ名に変更される。メンバーは狛江事件で逮捕された加藤、野村、永田、被告人、そして指示役のシュガー、キムの6人。

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