狛江強盗致死初公判04 「暴力のない強盗だと思っていた」と言い張る中西 | 高橋ユキの事件簿 #353
こんにちは〜
きょうもルフィ事件の裁判員裁判をお届けします。今回で最後です。来週は……何を書こうかな……
8月21日から東京地裁立川支部で行われている裁判員裁判を傍聴しました。ルフィ絡みの強盗致死事件で初めての裁判員裁判です。事件の構図、各メンバーの役割などが少しわかりましたので、お伝えしたいと思います。
すでに判決が言い渡されております。求刑懲役25年、判決は懲役23年。けっこう重いです。
ルフィ事件 実行犯の裁判員裁判
3日目の被告人質問を続きから……。検察官からの質問が始まると、被告人・中西一晟(21)は、自分は事件に積極的に関わっていなかったという趣旨の発言を繰り返した。
一連の事件に加担するきっかけとなる、指示役シュガーとの出会いすら消極的だったという。
ー加藤からシュガーを紹介されたんですよね、まず広島の強盗事件の案件があると聞かされた
「それほど経済的に切迫してない、できれば関わりたくないと断った」
ーその後切羽詰まって、狛江事件の案件に関わるんですね。広島の事件では、被害者の一人が重傷を負っていますが?
「被害者の数の報道は見ていません」
ーシュガーとのやり取りで「バールで人くらい殴れます」とあなたがメッセージを送っていますね。また「服のサイズはLL、格闘技✖️」という文面もありますがこれは何のメッセージですか?
「自分についてです」
ーそういう人間ということ?
「違います、実際に自分がそうしたいという趣旨の発言ではないです」
ー指示役のメッセージを見て、強盗のために殴ることをしかねない連中だとは思わなかったんですか?
「そこまでは当時の自分で考えられなかった。最初にシュガーから聞いてたように、家の中に人を押し込んで縛って、ダメなら暴力はしないと聞いてたので、そこから深く考えることなく参加しました」
ーテレグラムのシュガーからのメッセージには「縛った後、強盗はしない」とはどこにも書いていませんが?
「電話ではありました。初めてで、どうやるのか、と狛江市のことについて聞いたらシュガーから電話があり『気持ちを切り替えて』と」
〈その後『詐欺ババア成敗隊』なるグループがテレグラム上に作成され、被告人も招待される〉