いにしえの傍聴記録:首都圏連続不審死事件24 寺田さんからの振込金額は被告人の「ラッキーナンバー」 | 高橋ユキの事件簿#141
こんにちは〜。ようやく傍聴記録をまとめられる時間ができました。。。
いにしえの傍聴記録
2012年傍聴 さいたま地裁 首都圏連続不審死事件公判 24
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過去の記事
今回から検察側です。
【2012年2月27日 第28回公判 検察側からの被告人質問1日目】
被告人名:木嶋佳苗
罪名:詐欺、詐欺未遂、窃盗、殺人
交際していた男性を練炭自殺に見せかけて次々に殺害したという3件の殺人罪、婚活サイトで出会った男性から金銭をだまし取った、またはその未遂として6件の詐欺・詐欺未遂罪、詐欺被害者の男性の財布から5万円を抜き取ったという1件の窃盗罪で起訴されている。
被告人は全ての殺人について否認しており犯人ではないと主張していた。
弁護側からの補充質問を経て、いよいよ検察側からの被告人質問が始まった。これまでは澱みなく質問に答えていた被告人も、声が格段に小さくなり、検察官からの厳しい追及に感情を表に出す場面も見られた。
○被告人の服装:紺のジャケット、茶の丸首シャツ、灰色ズボン
弁護側から、補充被告人質問。大出さん事件について
ー7月31日以降に大出さんと結婚生活イメージできなくなったんですね?
「はい」
ー大出さんの欠点が気になるようになったんですね?
「はい。大出さんと結婚しても、性交渉がうまくいかないのではないかと思うようになりました」
ーそれは大出さんとの性交渉の経験に基づいて?
「はい。7月23日に大出さんとホテルに行った時のことです」
ー前回はこのときの性交渉の具体的な話はしていないですね?
「はい、していません」
ー理由は?
「一つは性交渉について詳しいお話したくなかったからです。あとは、結婚を考える理由が性交渉だけではないからです」
ー具体的な話はできますか?
「具体的な性交渉のことはお話したくありません」
ー新しい物件の審査が通った7月31日以降、8月3日に『考え直したい』と電話しましたね。大出さんはなんと言っていた?
「どうして?とか、なんで?とかたずねていました」
検察側からの被告人質問。声がガラッと小さくなり、聞き取りづらくなる……
ー今の点について質問しますが。マイクに向かって真ん中を向いて答えてください。聞こえてますか?
「はい」
ー大出さんとの性交渉の話をしたくなかったからだと答えましたが、寺田さんとのことは話していますよね?安藤さんとのことも話しましたね?
「はい」
ー他の詐欺などの被害者とされる男性との性交渉についてもホテルの出来事以外は話しましたね?
はい」
ーなぜ大出さんだけ話したくなくないんですか?
「その理由もお話したくありません」
ー弁護人の冒頭陳述に入っていたんですよ。なぜ話したくないんですか?
「ここではお話したくありません」
ーなぜ話したくないんですか、あなたが話すのを忘れていたんじゃないんですか?
「違います」