いにしえの傍聴記録:首都圏連続不審死事件37 性の奥義 | 高橋ユキの事件簿 #180
こんにちは〜 東京はすごい雨ですが、西日本の方はご無事でしょうか…
いにしえの傍聴記録
2012年傍聴 さいたま地裁 首都圏連続不審死事件公判 37
※無断転載は厳禁です 参考にされたい方は個別に連絡ください
※無断転載防止の観点から一部情報を伏せたり割愛している箇所があります
過去の記事
裁判所からの被告人質問。これで被告人質問は終わりです。次は論告、判決。
【2012年3月4日 第33回公判 裁判所からの被告人質問】
被告人名:木嶋佳苗
罪名:詐欺、詐欺未遂、窃盗、殺人
交際していた男性を練炭自殺に見せかけて次々に殺害したという3件の殺人罪、婚活サイトで出会った男性から金銭をだまし取った、またはその未遂として6件の詐欺・詐欺未遂罪、詐欺被害者の男性の財布から5万円を抜き取ったという1件の窃盗罪で起訴されている。
被告人は全ての殺人について否認しており犯人ではないと主張していた。
Kさん+Mさん=詐欺の被害者
SSさん+KZさん=詐欺未遂の被害者
SYさん=彼氏
○被告人の服装:グレーのカーディガン、緑のカットソー。ふくらはぎ丈の紺色×白の水玉ひらひらスカートの上に、膝たけのチノパン生地のスカートを重ねている妙なファッション。退廷時に黄色のベストを羽織る。
裁判所からの質問。被告人質問はこれで終わります
《大出さん事件について。裁判長から。当時、被告人は2つの物件を申し込んでいたが、1つめは源泉徴収票を偽造したことがバレて審査を落とされている》
ーどちらも料理教室をやるために申し込んだんですよね。最初の物件はいつ否決になったんですか?
「否決になったのは下旬です」
ー手元の資料を見ると、7月6日に内見に行ったんですよね?
「7月ということは分かります」
ー審査を通らなかったのは?
「下旬です」
ーこれも証拠によると7月23日。業者からメールが来て『独身だからダメだったんでしょうか』と返事していますね。審査が通ると思っていました?
「ん〜、それはちょっと分かりませんでした」
ー危ないと思ってました?
「賃料が高いのでもしかしたら……と」
ーどういう理由で?
「…………当時、その物件は外資系なので、基準が分からないと言われてたので……今までの審査とは違うと……」
ー当時は通ったら料理教室を開きたいと?
「はい」
ーその事、大出さんと会って、デートのときに詰めましたか?
「15日、初めて会ったときに話しました。今通っている学校の事、将来、料理教室を開きたいという事……」
ーマンションの申し込みをしているという話はしましたか?
「まだしていません」
ーそうすると、大出ビルとの教室を開く事と矛盾しますよね、そこは?
「もし大出ビルで料理教室を開けるなら物件探しはやめようと思っていました」
ーそれは大出さんに伝えたんですか?
「15日は、そこまでは伝えていません」
ー大出さんは当然、待ってくれとか、進めてくれとか言うでしょ?
「物件の話をしたのは15日で、すぐに大出ビルで料理教室を開けないと言われたのが23日です」
ーそうすっと、物件はどうしましょう、とならなかった?
「ん〜、大出さんと会ったときにはぁ〜、不動産屋さんからぁ〜(うだうだ言うが聞き取れず)」
ーもう一つの物件の審査が通る前から、引っ越しに向けて動き出しましたよね、なぜ前の物件では動かなかったんですか?
「確実と言ってもらった訳ではないので、初めて紹介された物件でそこまで思い切ったことを……(聞き取れなくなる)」