いにしえの傍聴記録:首都圏連続不審死事件26 寺田さんの家から消えたPCと手帳 | 高橋ユキの事件簿 #147
こんにちは〜。梅雨も明けていないのにすごく暑いですね。
いにしえの傍聴記録
2012年傍聴 さいたま地裁 首都圏連続不審死事件公判 26
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過去の記事
検察側1日目です。
【2012年2月27日 第28回公判 検察側からの被告人質問1日目】
被告人名:木嶋佳苗
罪名:詐欺、詐欺未遂、窃盗、殺人
交際していた男性を練炭自殺に見せかけて次々に殺害したという3件の殺人罪、婚活サイトで出会った男性から金銭をだまし取った、またはその未遂として6件の詐欺・詐欺未遂罪、詐欺被害者の男性の財布から5万円を抜き取ったという1件の窃盗罪で起訴されている。
被告人は全ての殺人について否認しており犯人ではないと主張していた。
弁護側からの補充質問を経て、いよいよ検察側からの被告人質問が始まった。これまでは澱みなく質問に答えていた被告人も、声が格段に小さくなり、検察官からの厳しい追及に感情を表に出す場面も見られた。
○被告人の服装:紺のジャケット、茶の丸首シャツ、灰色ズボン
寺田さんとの結婚についての気持ちを確認。被告人は家族や親戚、誰にも寺田さんを紹介していない。結婚を考えてなかったSYさんは甥や姪に会わせていた。寺田さんについては家族に話すらしていない。結婚について決断していなかったからだと被告人は言う
ー寺田さんのお姉さんが『2月17日婚姻届け出すという話があると聞いていた』と証言されたが、そういう話は出ていた?
「話題自体は出ましたが、出す日付とか、証人の話はしていません」
ー寺田さんのお姉さんが嘘を言っているんですか?
「それは私にわかることではありません」
ー寺田さんが勘違いしてお姉さんに伝えた?
「勘違いするような話題は出ていません」
ー結婚する気になれば自然とSYさんとは別れる、と言っていましたが、1月30日まで別れていませんね?
「はい」
事件の日の行動と、その準備について
ー甲463号証、練炭やコンロの購入状況(手元のモニターのみに示)。1月13日、コンロと練炭を受け取った。この日クロネコヤマトのウォークスルーボックスを4個買いましたね。1月24日に練炭8個、練炭コンロ3個を注文し、1月28日に受け取りましたね。合計でコンロは6個?
「はい」
ーウォークスルーボックスには1箱につき、コンロ2個入りますね?
「入れたことがないのでわかりません」
ーボックス3箱あればコンロは6個入りますね。1月29日、このボックスを3箱、調理器具という品名で寺田さんの自宅に送っていますね。それを1月30日。事件当日とされる日、あなた自身が受け取りましたね。調理器具という品名にしておけば、寺田さんにコンロが入ってるとは思われませんね?
「…………それはわかりません(すごい小さい声)」
(弁護人から異議、棄却)
ー普通は調理器具となっていたら、練炭コンロとは思いませんね?
「私としては練炭は調理器具としてしか使っていないので、私ならそう思うかもしれません」
ー寺田さんは練炭使わない?
「使っていなかったと思います」
ーあなたは事前に寺田さんに調理器具を送ると言ってあったんですね」
「調理器具だけではなく、生活用品を送るとは言ってました。寝具や洗剤、キッチン用品を送ります、と」
ー30日に寺田さん宅に行って、31日に帰っているが、1泊2日ということですね?3箱分の荷物を送ったのはなぜ?
「今後もたびたび通うことになるだろうと思っていました。宿泊期間が長くなると思い生活用品を送っていました」
ーあなたが調理器具として送った荷物は、コンロ6個だったんじゃないですか?
「それは違います」
ーあなたが手に入れたコンロは、現場のコンロと個数やメーカー、一致しているのでは?
「それはわかりません」
ー手袋を買って持って行ってますね。手袋をはめれば手を汚さずにすみますね。この日、練炭2箱を車に積んで行ったのではありませんか?
「そのようなことはありません」
ー手袋は練炭を触ったあと使わないから、置いていったのではありませんか?
「そのようなことはありません」
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