いにしえの傍聴記録:首都圏連続不審死事件18 木嶋佳苗 事件直前に購入された練炭と練炭コンロ | 高橋ユキの事件簿 #118
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いにしえの傍聴記録
2012年傍聴 さいたま地裁 首都圏連続不審死事件公判 18
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過去の記事
いまは弁護側からの被告人質問を配信してます。弁護側被告人質問は5日間行われ、そのうちの3日目です。
【2012年2月21日 第25回公判 弁護側からの被告人質問】
被告人名:木嶋佳苗
罪名:詐欺、詐欺未遂、窃盗、殺人
交際していた男性を練炭自殺に見せかけて次々に殺害したという3件の殺人罪、婚活サイトで出会った男性から金銭をだまし取った、またはその未遂として6件の詐欺・詐欺未遂罪、詐欺被害者の男性の財布から5万円を抜き取ったという1件の窃盗罪で起訴されている。
被告人は全ての殺人について否認しており犯人ではないと主張していた。
【弁護人からの被告人質問 3日目】
この日は詐欺被害者、Mさん、Kさんとの出会い、そして交際状況、金銭受け取りについて確認が行われた。安藤さん事件の始まりについても。
練炭と練炭コンロの購入経緯や理由について。料理に練炭を初めて使ったのは平成19年夏頃だという
(証拠として出ている被告人のブログ記事について。クックパッドの説明、かなえキッチンについての説明など。被告人は平成20年3月頃からごはん日記を始めた。被告人は小学生の頃から料理やお菓子を作っており、上京後も必ず3食、毎日何かしらお菓子やパンを作っていたと述べる)
「備長炭は火おこしが大変で、ネットで調べたら練炭は着火が簡単で長時間使えるとありました。七輪で使えるなら使い勝手が良いと思い購入しました」
(しかし練炭は七輪で使おうとするとすぐに消えて燃焼が続かず。料理ができず、残りは捨てた。次の購入は平成21年1月5日、練炭コンロ3個、練炭を1箱)
「えーとー、最初買ったときに……今までの備長炭よりとても火力が弱いことはわかっていましたので、それを利用して長時間……かかる、煮込み料理を作ろうと思いました。届いてから色々作りました」
ー3個もコンロを買ったのはなぜ?
「同時に使って実験しようと思いました。当時は……煮豆に凝っていて、色んな条件で同じ料理をして……結果を試したいと思って、買いました」
(届いたのは1月13日)
「毎年1月に味噌を仕込むんですが、味噌を作るための大豆を煮ました」
ーそれ以外には?
「後は何種類かの惣菜を作りました」
ー他は?
「小豆を煮ました」
(クックパッドに投稿したレシピもある。とにかく練炭を使って煮物を作りまくっていたことを長々と説明。マンションのベランダで使っていたという)
ー練炭を使って調理するのはなぜですか?
「う〜ん……ガスでは難しいごく弱火を長時間維持できてとても便利ですので」