いにしえの傍聴記録 尼崎事件22 自殺じゃあかんねん | 高橋ユキの事件簿#252
こんにちは〜
もうすぐ終わりなのでもう少しお付き合いください。。。でもラストの瑠衣の被告人質問が迫力満点だと思いますのでぜひぜひ。
きょう、このレターが届く頃、私は大阪でイベントを控えドキドキしていると思います。
いにしえの傍聴記録
2013〜2015年傍聴 神戸地裁 尼崎事件22
※無断転載は厳禁です 参考にされたい方は個別に連絡ください
※無断転載防止の観点から一部情報を伏せたり割愛している箇所があります
角田瑠衣公判
複数の家族を取り込み、追い込み、最後は互いに暴力を振るうように仕向け、何人もを死なせたという尼崎事件。全ての首謀者として逮捕された角田美代子は警察署で自殺しましたが、彼女が周囲のいろんな人を徐々に自分の「ファミリー」に取り込んでいって、意のままに操り、ファミリーのなかで用無しと判断された人などを仲間に殺させたりして、その遺体をどこかに遺棄したりする……みたいなことが長年、繰り返されてきました。
瑠衣は、取り込まれたファミリーの一員です。うまく美代子と関係を築いており、傍聴した限り、ファミリーの中でかなり重要な位置にいたように感じました。
直近のものも。
概要
被告人:角田瑠衣(30) 年齢は公判当時
ほぼ全ての事件に関わっています。
初公判の様子はこちらにあります。ほとんど否認です。
〈起訴状などによると、瑠衣被告は元被告らと共謀し、2005~11年、角田久芳さん=死亡時(51)=を沖縄県の崖から転落死させ、姉の仲島茉莉子さん=同(26)=を尼崎市のマンションベランダの物置に監禁し、虐待を加えて殺害。橋本次郎さん=同(53)=を虐待によって死亡させ、岡山県の海に投棄したとされている。
罪状認否で、弁護側は3件の殺人罪について殺意を否定。元被告が主導的な立場で、共謀の有無を争うとした。続く事件全体の冒頭陳述では、執念深いとされる元被告の性格などを挙げ「(瑠衣被告らは)黒子のように従うだけだった」と訴えた。
検察側は瑠衣被告について「元被告を良き理解者として心酔していた」と述べ、全事件での積極的な関与を主張した。〉
久芳さん事件
沖縄県の崖から転落死した当時51歳の久芳さん事件の証拠調べから。久芳さん兄弟は、お姉さんもファミリーに取り込まれている時期がありました。次郎さんも兄弟ですが、彼も同様です。取り込まれている家族が多すぎて、なぜここまでのことが警察沙汰にならなかったのか、不思議な思いもあります。
また一部、活字にしづらい情報がありますが、少しだけ丸めながらも、法廷のやりとりをなるべくそのままにしてお送りします。被告人質問も、同調する集団の微妙な空気が伝わるようになるべく端折らずにまとめています。
久芳さんのお姉さんの調書
〈久芳さんは昭和59年から平成17(2005)年2月まで、尼崎の古紙リサイクル業に勤めていた。2000年に尼崎のマンションをファミリーが購入する際、その名義人は久芳さんだった。2001年、三枝子と戸籍上の夫婦になった〉