いにしえの傍聴記録 尼崎事件13 20代半ばで突然姿を消した安藤みつゑさん | 高橋ユキの事件簿 #230
こんにちは〜
いにしえの傍聴記録
2013〜2015年傍聴 神戸地裁 尼崎事件13
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茉莉子さんの夫 仲島康司公判 概要
複数の家族を取り込み、追い込み、最後は互いに暴力を振るうように仕向け、何人もを死なせたという尼崎事件。全ての首謀者として逮捕された角田美代子は警察署で自殺しましたが、彼女が周囲のいろんな人を徐々に自分の「ファミリー」に取り込んでいって、意のままに操り、ファミリーのなかで用無しと判断された人などを仲間に殺させたりして、その遺体をどこかに遺棄したりする……みたいなことが長年、繰り返されてきました。
いま書いている仲島康司は、被害者の一人である、茉莉子さんという方の夫だった人です。この結婚は美代子によって決められたものでした。
事件説明のニュースレターを貼っておきます。
直近のものも。
概要
被告人:仲島康司(44)年齢は公判当時
彼は茉莉子さんのお母さん(皆吉初代さん)、そしてファミリー入りのきっかけになった橋本次郎さん、そして茉莉子さん、3人が亡くなった事件に関わっています。
傍聴したのは2015年2月。私が傍聴した日はたまたま、茉莉子さん事件についての検察側被告人質問でした。
前回までのおさらい
借金を肩代わりしてやると言われ美代子ファミリー入りした仲島。言われるがまま茉莉子さんと結婚する。茉莉子さんはファミリー内で暴力のターゲットになっており、仲島は何度か、茉莉子さんを連れて脱走したがそのたび見つかって戻された。尼崎のマンションのベランダに設置されていた物置に夫婦とも押し込められ生活する。監視カメラで行動を見張られ、互いに暴力を振るったりなじったりするよう仕向けられていた。美代子に煽られるまま、他のファミリーとともに茉莉子さんに暴力を振るう日々が続く。仲島は美代子の許しを得て、物置からリビング暮らしに戻ることができたが、茉莉子さんは残され、虐待が続いた。物置に安藤みつゑさんも暮らすようになり、茉莉子さんよりも先に死ぬ。その後、茉莉子さんも死んだ。
安藤みつゑさんの姉 調書
さて、この調書の紹介の前に解説を……。
茉莉子さんが閉じ込められていたベランダの物置に、途中から安藤さんが一緒に閉じ込められていて、先に亡くなったのですが、安藤さんについての情報が少ないので調べました。