東住吉女児焼死事件と損害賠償請求訴訟 | 高橋ユキの事件簿 #107

今週のニュースふりかえり
高橋ユキ 2022.03.22
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 日曜:いにしえの傍聴記録 現在は木嶋佳苗について。底本は『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』(絶版・徳間書店)。

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今週の事件簿

大阪・東住吉女児焼死事件で再審無罪となった母親が、国と大阪府に損害賠償を請求していた訴訟の判決報道。

〈国と大阪府に計約1億4500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は15日、府に約1220万円を青木さんに支払うよう命じた。国への請求は棄却され、判決の言い渡し後、青木さんは法廷内で「冗談じゃないわ」と裁判長に訴えた〉

 国と大阪府に原告(母親)がそれぞれ求めていた金額が定かでなく合計しか報道にはないので、そこはわかりませんが、国に対する請求が棄却されていて大阪府だけに損害賠償の支払いが命じられ、また金額も原告が請求していた合計から大幅に引かれています。母親の青木さんが「冗談じゃないわ」と法廷で訴えたというのは、十分勝ったとは言えない判決だったからだと思われます。

 この「東住吉女児焼死事件」がどんな事件だったか、お忘れの方もいらっしゃるかと思い、振り返ってみます。

 おそらくこちら↓は支援者によるHPと思われます。事件は1995年に発生。東住吉区にあった青木さんとその同居相手(内縁の夫だったという報道もあります)、そして子供たちが住んでいた家が燃え、娘さん(当時11)が遺体で発見されたのがはじまりです。ふたりは娘さんに死亡時受け取り1500万円の学資保険をかけており、死亡後にそれを請求していたことや、また借金があることなどから、警察はふたりを殺人罪などで起訴し、一旦は無期懲役が確定していました。

 ところが2009年にそれぞれ再審請求。弁護団は燃焼実験など行っています。2012年に大阪地裁が再審開始を決定し、2016年に開かれた再審公判にて2人に無罪が言い渡されたという流れです。

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